おさんぽ日和

osanpomo.exblog.jp

<   2010年 01月 ( 5 )   > この月の画像一覧

セバスチャン・サルガド

久しぶりのブログ更新になりました。
昨年11月頃に日曜美術館で放映していた東京写真美術館でのセバスチャン・サルガドの写真を見た娘がかなりの衝撃を受けて、話してくれたのがきっかけでネットで検索して探してみました。
その作品に私も目を奪われ、すぐにでも東京へ飛んで行きたい気分だったけれど、叶わないので写真集だけでもと、探してみたらアマゾンにあったので一番見てみたかったAFRICAという写真集を注文して、娘のクリスマスプレゼントにしようと思ったのになかなか届かず。そしたら年が明けて、売り切れで手に入りません…というメールが。がっくりだったけど気を取り直して、WORKERSとSAHELという写真集を頼みました。そして今日、ようやく、その2冊の本が届きました。ページをめくるとざわざわと命を揺さぶられてしまうような怖さがあって、目が離せない。

WORKERSは題名の通り、様々な場所で働く人々をドキュメンタリーで撮影した写真です。そのどれもが過酷な場所で過酷な労働を生きるために働く人々が、モノクロの切り取られたフレームに絵のように収まっている不思議な写真が続いて行きます。私たちが日頃食べているチョコレートの原料であるカカオ畑で、葉巻の葉の畑と葉を巻く人たち、マグロを追い込む漁師たち、豚の屠殺場からソーセージ工場、機会と人との見分けがつかなくなるような巨大な紡績工場の、様々な人間たち。
この写真を前にして、日々思うことも考えることも何と小さなことなのだろうと思ってしまう。

SAHELの方にはThe End of the Roadという副題が付いている。道の終わり。1984年から1985年に飢餓大陸といわれた(いや、今も?)アフリカを内戦が続く人々と旅をしながら、様々なキャンプ場で撮影しています。ユニセフのキャンペーンで見かけた写真もあり、今更ながらサルガドの写真だったのだと気がつきました。道の終わりに、どんどんと枯れ木のように亡くなって行く人、やせ細った子どもが写されています。80年代バブル景気に沸いていた日本の裏側で命をつなぐすべもなく、たくさんの人が子どもが枯れて行く。過ぎたことかもしれないけれど、この写真集に写されている人たちの何人が今も元気で生活を送っているのだろうと思うと、恐ろしくなるのです。
最後のページでは内戦を避けで避難した難民たちが、今日のキャンプ地に着き、大きな木の木陰に座り込んでいる、その木陰から天使がラッパを吹いてそうな木漏れ日がものすごく美しい風景を作り出している。この最後の1枚でなぜか救われる。でもその瞬間、この道の終わりには何があるのだろうと想像してみてしまう。

サルガドの写真の力強さ、迫力に圧倒されてしまうけれど、その写真に納められたたくさんの情報を感じると大変なことになってしまいます。すでに大変になってしまった私は気持ちの整理をこうしてブログに書くことでつけています。それほどにインパクトが大きい。
生まれてからいつか死んで行くまで、地球の時間にすると一瞬なのだけど、その一瞬の命の儚さ、力強さをぐいぐいと頭にすり込まれた感じがします。
私の一瞬はまだ、平和の上にいられるだけでもありがたいと思ってしまいます。
感謝そして謙虚に、地道に生きるのがいいなぁ。

以下、東京都写真美術館のサルガド展のコメントより=========
東京都写真美術館では、フォト・ドキュメンタリーの先駆者であり、今もなお精力的に新作を発表し続けているセバスチャン・サルガド(Sebastião Salgado、1944〜)の「アフリカ」展を開催いたします。
この展覧会は、かつて経済学を専門としていたセバスチャン・サルガドの視点を通して「見捨てられた大陸」と呼ばれるアフリカの現状に迫るものです。サルガドが初めてアフリカを取材した1970年代から今日に至るまで、世界各国でアフリカの飢餓、砂漠化を救うべくキャンペーンが組まれ、さまざまな計画が実行されてきました。にもかかわらずその状況は一進一退を繰り返しています。度重なる紛争で、さらに悪化する環境を食い止める手段すら見つからない地域がある一方で、経済的発達が見込める都市では一時期、爆発的に経済が発展し、アフリカが保有する資源にも注目が集まっています。格差が広がるばかりのアフリカの現状をどのように理解し、関わっていくかが国際的に問われているのです。
作家は現在、自ら「最後の大プロジェクト」と語るシリーズ「GENESIS(ジェネシス/起源)」に取り組んでいます。このプロジェクトは世界各地、前人未踏の地までも取材し、作品発表だけでなく、教育や植林活動等を通して地球の恵みと人類の歴史を見直そうとするものです。本展覧会では、「ジェネシス」シリーズの最新作も含めた作品群100点を展示します。
(東京都写真美術館のHP→http://www.syabi.com/details/sarugado.html)
[PR]
by osanpobiyori_momo | 2010-01-26 02:01 | art&映画 | Comments(2)

季刊誌「てとてと」が動きます♪

昨年の11月末に5日間の展覧会の際に、ずっと温めていた企画を勢いで形にした小冊子「てとてと」。
e0127526_12212161.jpg

どのようにして行こうかと考えていましたが、ようやく決まったのでまずはここでご案内します。

*季刊誌「てとてと」年4回発行(3月、6月、9月、11月下旬)
*価格1部300円(協力店に置いていただき販売)

手と手をつなぐように、自分の街を見つめ、地域に住まう人に目を向け、つながって行くことの大事をこの10年の間、様々な活動や出会いの中で感じてきました。それを伝えるような冊子をいつか作りたいと思っていたのです。実現するのは容易いけれどどうしたら継続できるのか?考えていたらあっとゆうまに年が変わってしまいました。
ようやく腰を据えて取りかかれるような準備ができましたので、報告を。展覧会などで入手され、1月には創刊予定と準備号に書かせていただきましたが、このたび季刊誌として春号に創刊することなりましたので、待っていてくださっていた皆様、もう少しお待ちください。
また、2月にはてとてとのHPもオープン予定です。どうぞお楽しみに!そしてよろしくお願いいたします。

e0127526_12515345.jpg

内容は札幌の街のこと、近所のこと。準備号は円山の商店街を案内しました。
e0127526_12523741.jpg

てとてとは手と手と。その手が生み出す素敵ないろいろなことにも注目。準備号では白石にある八百屋さんアンの店の店長のひとみちゃんの仕事をする手を、また豊平にある原木しいたけ農家の細貝さんを訪ね取材させていただきました。
その他にはモモが参加するスローフードフレンズの代表湯浅優子氏の柔らかく綴られるメッセージ連載「すろう便り」、発行人天智氏の時代にキーワードにもありつつある連載「ちゃんとするということ」やモモの「好きです、手仕事」美味しい季節のものを紹介する「美味礼賛」ほっととするカフェ紹介の「お茶をいっぷく」などのコーナーがあります。

また、準備号を読んでみたいと思う方はHPのすもも雑貨から購入をお願いします。送料80円かかりますが送付します→http://momo-s.com

*定期購読者希望の方へ
1年4回分を1冊300円×4回=1200円 送料80円×4回=320円の合計1520円のところ1400円で提供します。1冊増えるごとに300円+でご利用いただけます。
こちらも、お申し込みは すもも雑貨よりお願いします。

その他、スポンサー(8分の1Pのちっちゃい広告2000円から)や「てとてと」を置いて販売してくださる所(手数料を設定しています)も募集しています。ご興味のある方はご連絡お待ちしています。連絡先はhttp://momo-s.comのおたよりからご連絡ください。

どうぞ「てとてと」をお願いいたします。
[PR]
by osanpobiyori_momo | 2010-01-17 09:18 | What's new | Comments(2)

豆の会

北海道は豆の産地。おいしいお豆がたくさんあります。
ずーーっと前、無印良品が立ち上がった頃、無印良品の本の表紙が豆でかなりインパクトがあった記憶があります。(1988年出版「無印の」本)その内容は無印の根底のコンセプト本で、自然に、無名で、シンプルに、地球大というコンテンツに分かれ、美しいビジュアルとともに語られています。この本を何度も何度も繰り返し見たことでしょう。もう、22年も前なのに自分の中に混沌としてあったものがここに体現されていたような気がして、特に数種の豆が配置された表紙のヴィジュアルが印象深く、自分の絵のテーマにしたり、シンボルにしたり、モチーフとしてだけでなく、いろんな豆を食べてきました。

そんな豆にちょっと心奪われている私にうれしいお誘い。美瑛の友人がもっと豆を食べてもらおうとプロジェクトを立ち上げました。その応援をすべく試食会です。
e0127526_11562356.jpg

お豆とベーコンのキッシュ。Mさんが作ってくださいました。とっても気に入ってしまいました。その他にも豆とクスクスのサラダ、豆のカレー、美瑛の友人の豆とツナのサラダなどなどが並びます。
e0127526_11592742.jpg

極めつけはMさんが作った豆のアイス。豆のつぶつぶが残っているのがまたいい食感。
e0127526_1211520.jpg

おいしい豆料理には美味しいワインをと富良野ワインもご相伴にあずかりました。富良野ワインを一気に見直す私です。
3時から始めた豆談義。話しは豆からマメな暮らし?のはなしや子育て談義にも及び、ハッと気がつくと11時半。終電がなくなるのでまだまだ話すことがたくさんの余韻の中、さようなら〜〜

いや〜〜豆って本当にいい食材です。手軽に利用できる豆プロジェクト、もうすぐ製品になると思うのでそのときにはまたブログ中でご案内しますね。お楽しみに♪

*豆試食会のおさらい*豆のキッシュ作ってみました。
e0127526_1255767.jpg

e0127526_1284786.jpg

Mさんからいただいたレシピをもとにちょっぴりアレンジして。
タルト皮も中のフィリングも一緒に入れて焼いてしまいましたが、薄く伸ばしたこともあるのかガスオーブンの威力かちゃんと焼けていました。手軽に作れることが分かり、豆キッシュは我家の定番化しそうです。

豆のタンパク質は良い筋肉を作るのにも大変いいそうですよ。女性にも豆は欠かせない食べ物ですね。豆を食べてマメに暮らしましょう♪
[PR]
by osanpobiyori_momo | 2010-01-16 12:15 | そとごはん | Comments(0)

素敵なお客様♪その2

年を越してしまいましたが、書き留めておきたいので1のつづきを。というか、ほんとうならば次の日にUPの予定が、いろいろなんだかんだでここまで引っ張ってしまいました。もう、ほんと面目ない。
1でお話ししたように、姫路に暮らす版画家さんの岩田健三郎さんと奥様で川のほとり美術館の館長さんの美樹さんのお二人が来道してくださったときの最終日のことです。
前日の交流会の余韻は次の日も続いていたので、9時半に待ち合わせた三越前でワクワクして待っていました。岩田ご夫妻と湯浅優子さんと待ち合わせです。健三郎さんが私の本「さっぽろおさんぽ日和」を見て、市電に乗ってみたいとおっしゃったので4人で市電に乗り、どこに行こうかと迷いつつ、ロープウェイを目指すことに。
e0127526_11582732.jpg

電車を撮影中の岩田夫妻。私の写真が青白い・・・カメラを最近新しくしたせいで、有能なカメラを使いこなせていない私です。とほほ。
さて、電車に乗り、話しに花が咲きます。電車の速度はいつ乗っても心地よくって、楽しい。ずっと昔少しだけ市電界隈に住んでいた頃もあり、乗るたびに友人と暮らしていたぼろかったアパートが思い出されます。
ロープウエイで下車し、ロープウエイに向かって歩きます。雪は降っていなかったものの寒いし、少し急な坂道が続きます。つるつるの雪道になれていないお二人は雪道を堪能?されたと思いますが、ロープウエイの麓で、このままロープウエイに乗るか?それとも旧小熊邸というカフェでコーヒーを飲むかと聞いた所、健三郎さんが「どっちかといえばコーヒー」とおっしゃるので旧小熊邸へ。
e0127526_127946.jpg

e0127526_1272356.jpg

ここはもともと円山にあった北大の教授のお家です。この建築物はあの帝国ホテルの建築で有名なフランクロイドさんの弟子、田上義也さんが建てたロイド建築に影響された貴重な建築物です。それを保存しようと市民団体が立ち上がり、それも保存するだけでなく有効活用しようと喫茶店にした訳です。保存にあたりさまざまな復元作業が行われましたが、そのうちの入ってすぐの小部屋の高窓にアイリスの絵ガラスがあります。その絵の復元をモモがお手伝いさせてもらいました。そんな縁で、私とはゆかりの深いところでもあるので岩田ご夫妻と優子さんをお連れしました。しばし、コーヒーを飲んで一服です。
その後、時間がなくなってきたこともあり、タクシーで狸小路へ。健三郎さんが本屋さんへということで伺おうと思ったお店がまだ開いていなくて、残念。狸小路の6丁目のしもくらでお昼を食べる予定だったので狸小路をぶらぶら。老舗の宮文により調理器具などをみていましたらそこには彫刻刀も。そうか、彫刻刀も刃物なんだとあらためて思いつつ、ふとみると健三郎さんが真剣に選んでいる姿がありました。版画家さんです。1本選び購入されていました。いつかそれを使って作品ができるのでしょうか?いつか見に行きたいなぁ〜
e0127526_12212667.jpg

狸小路市場の魚屋さんしもくらの直営店のお寿司やさん「しもくら」でいただいた海鮮丼。ネタが新鮮なのでうれしい。美味しくいただきました。
その後は3時の飛行機に乗るべく、手を振りながら駅でお別れ。「素敵」ということはどうゆうことなのかあらためてご夫妻を見て考えた私です。センスがいいとか、服がしゃれてるとかそれもあるけれどそれだけでない、質の良さ、それも人間の質の良さ。そんな課題?を残した帰って行かれたご夫妻との出会いは昨年の大きな出来事でした。

美樹さんが電車の中で「いつか美術館で北海道展をするときにモモさんの展覧会もするといいわよ。」とおっしゃってくださいました。えぇ〜〜私ごときがいいのでしょうか?とおもいつつ、うれしさの方が勝って「ぜひ、やりたいです!」なんて言った私。実現できるといいな。と言う前にまずは展示できる作品を作りなさい。ですね。よし、がんばろう♪
[PR]
by osanpobiyori_momo | 2010-01-07 12:39 | 日々、徒然 | Comments(2)

2010年寅年、年女です♪

お正月も3日を過ぎほぼ今日から仕事始めです。
喪中ゆえ、新年の挨拶ができませんが、昨年中は本当にたくさんの方々にお世話になり、ありがとうございました。振り返ればあっと言う間の1年でしたが、非常に中身のつまった1年でした。何と言っても2冊の本の出版に恵まれたのは、自分でもおどろきでした。支えてくださった皆様のお陰と感謝です。そして、たくさんの出会いがありました。きっと今までの人生に置いてもたくさんの出会いが流れるようにあったのだと思います。通りすぎて行くことの多さに、何も感じていなかった(感じることができなかった?)自分がいたのですが(それは若さだったのか?幼さ?だったのか??)ようやくここ数年、人と関わることの面白さに気がついたような気がします。この気づきを大切にしたいと心から感じた年末年始でした。
器に例えるときっと今までは小さなおちょこだったのかもしれません。少しずつ粘土を盛って焼きしめられながら今はお茶碗程度にはなったのでしょうか?いつかどんぶりに、大皿になれる日が来るのでしょうか?そしてその器に盛るお料理が、美味しくって、新鮮で身体に良い物であるように、今年も日々精進しつつ大事に過ごして行きたいなと、これが今年の1年の計として書き留めておこう。

なんてったて、年女です。
寅年なんですね。母も祖母も同じ寅年。まぁ、働き者です。自分で言うのも変だけど。じっとしてるのが苦手というか、常に動いる人たちです。(さすがに祖母は他界していますが)私もそんな母、祖母にあやかって、今年もたくさん仕事しよう〜*というかお仕事、待ってま〜す♪

蛇足の蛇足・・・・
いつも思うことがある。いつでも目の前の道はいくつかの分かれていて、どこを選ぶかは自分次第なのだということ。どの道を選ぶのかは自分次第で、そこに生まれる様々ないいことも悲しみもつらさも自分の物で、それが自分のなかに降り積もって肥やしになって行くのです。
それと同時に選ぶことのできる環境に生きることができて、幸せなのだということ。今日のご飯を考えられる幸せ、着る服があることの幸せ、当たり前と見過ごしがちだけど、気がついて良かったと思えたことも幸せなんだと思うのです。
自分が選ぶ様々な物、事の先につながっているあらゆることに意識を向けて、自分ができること、選ぶ道の先にたくさんの人たちとの笑顔を感じられるような、道を歩きたいなと思っています。
その道はきっとぺんぺん草が生えていて、舗装はされてなくって、たまには土ぼこりが舞い上がっていて、道の土手の水たまりにはオタマジャクシが泳いでいて、たんぽぽやつめくさが生えていて、道草をおもいきり喰えるえるような道がいいなぁ〜(・・というかこれって私の小学校時代の原風景のまま(笑))

今年も、ゆっくり(slow)、シンプルに(simple)、小さく自分の歩幅で(smoll)、笑顔で(smile)の4つのSをキーワードに、大変な年にもなりそうで涙がでることもありそうですが2010年をてくてく歩いて行きたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
[PR]
by osanpobiyori_momo | 2010-01-04 10:32 | 日々、徒然 | Comments(2)